ラオスのラオ子。

美味しいものと音楽と、あたたかな手仕事と。青年海外協力隊2018年度3次隊コミュニティ開発隊員の活動記録兼ラオス情報。一時退避中につきラオ語講座絶賛開催中です。

「じぶんごと」化するということ

結論なし。ぶつぶつ、ひとりごとです。

今月17日、エチオピア航空の旅客機が、

首都アディスアベバからケニアのナイロビに向かう途中墜落。

乗員乗客157名全員が亡くなりました。

 

また、つい昨日、モザンビークでは

サイクロン「アイダイ(イダイ)」による破滅的な被害で

1000名を超える犠牲者が出ており、

その被害は隣国ジンバブエ・マラウイにも及んでいるそうです。 

 

エチオピア。ケニア。モザンビーク。ジンバブエ。マラウイ。

どの国にも、協力隊の仲間がいます。

半年前まで自分には何のご縁もなかった場所が、

今は自分の「うちがわ」の世界になっている感覚。

 

 

ニュースで協力隊の派遣国を見るたび、ひやひや。

無事で居てくれるかな。被害に遭ってないかな。

任地の物資の不足に繋がったりしないのかな。

電気と水道は止まってないかな。

その国のニュースを見るだけで色んな事を考えるようになりました。

 

そして、ここ数日で最もショッキングだった

「日本人2名がカンボジア人を殺害した」というニュースを見て、

市場からの帰り道、どうにもできない感情に襲われました。

怒りとも悲しみとも言えない、どろどろした気持ちです。

亡くなられた方は40歳のタクシードライバー。

結婚されていたら、きっとまだ学生のお子様がいらっしゃるはず。

公的扶助や社会福祉の制度化がされていない途上国で、

奥様はこの先どうやってその暮らしを支えていけるんだろうか。

 

 
 
 
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遠い国の見知らぬ人をこんなに憂うのは、

カンボジアが「じぶんごと」化されているからだと

ここ数日見聞きするなかで気が付きました。 

 

受動的に日本の情報が入ってこないのが外国というものですので、

毎朝起きたら海外ニュースだけはチェックするのが

私の習慣になりました。

自分の関心が向いている方向が自分でもよくわかる。

これが、人と繋がるということなのかもしれないな。

そして、この繋がりこそが、

自分にとって一番大切なものなんだろうな。

そのためのコミュニティ作りとして、

社会人になってあの人数と一度に出会える

協力隊の訓練が与えたインパクトは、めちゃめちゃ大きかったな。

 

いろんなニュースを見るたびに、

悲しくなったり不安になったりしてしまうけれど、

当事者意識こそが人を動かすのだと信じて

「じぶんごと」の世界を広げていけたらと思いました。

そして、それが水面の波紋のように、

私の周りに居てくれる誰かにも響いていきますように。

 

さいごに。

カンボジアで過ごした2年間は私にとってかけがえのない時間です。

優しさ、温かさ、情の厚さに、幾度となく心揺さぶられて、

第二の故郷だと思うほど大好きになれたからです。

しかしそれも、この国と関わってこられた大先輩方とカンボジアの人たちの

真摯な関係づくりあってこそのものだと思っています。

 

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今回シェムリアップで起きた事件、加害者のことは許せません。

でも、SNSで叩いても、何も出てきません。

私がそんなもやもやを抱えている中、

このように、本当に苦しんでいる人に目を向けて

すぐに行動されたカンボジア在住の方々を、

わたしも見習わねばと思いました。

 

上記リンクより遺族支援募金の詳細をご確認いただけます。

ぜひご覧いただければと思います。

 

カンボジアにお世話になったいち日本人として、

被害に遭われたご家族の方々が少しでも平穏に近づくことを

願ってやみません。

 

 
 
 
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